2013.3.23
お世話になっている技術評論社さんのSoftware Design 2013年4月号に寄稿しました。特集の「裏口からのプログラミング入門」Part2で9ページです。依頼された時のテーマは「私がプログラミングを学んだプロセス・方法」のため過去を振り返る作業が必要となり、今までの記憶を辿ったり改めて今後について考える良い機会となりました。
当時はディスプレイを見て涙がポロポロ出るタイプだった人間で、プログラミングをはじめて先輩にいつも怒られていたことや、かなりホコリっぽい大阪のオフィスや、凄腕プログラマーな先輩に教えてもらったことや、多くのことを経て今の私がいます。Twitterやはてなをはじめ、インターネットを通じて沢山の方との出会いによって変わるきっかけが多くありました。人との出会いの大切さを改めて実感し、同時に感謝の気持ちでいっぱいです。
これから新しくプログラミングを始められる方や、異業種からプログラミングを始めてみようという方々に、一人のエンジニアのプロセスとして少しでも行動や考え方のヒントになれば幸いです。
横山 彰子
Software Design (ソフトウェア デザイン) 2013年 04月号 [雑誌] – Amazon
公式ページ Software Design 2013年4月号|技術評論社
2012.3.6
ファミコンの驚くべき発想力
ファミコン好きな人にはたまらない一冊。当時の開発のために工夫された点などが、軽く触れられています。
実際に迷路のステージ生成のロジックを自動化させるとか、効率良く・容量をいかに少なく抑えるかについて見習うべきところが沢山ありました。ゲームのそのものの世界観や理論にこだわりはあるものの、どの迷路のステージにするかには特にこだわりはなかった、ということが書かれていて妙に納得させられました。
本書の中盤で宮本専務のインタビューがあって、
「他の人がしていないことをする」
「制限の中でいかに面白くするか」
「楽しさの密度を上げる」
などの名言が多々あってここに紹介しました。当時のファミコンのスーパーマリオの容量は40キロバイトとかの世界ですからね。制約の中で楽しさを見つけることや、その中でがんばること。今は富豪的な開発環境でなんでも作れてしまいますが、そういう時代の中でも学ぶべきところは沢山ありますし、原点回帰することも大切だと思っています。
あと松本人志 × 宮本茂の対談がすごく面白かったので、ぜひ見てみてください。
松本人志がただのゲームファンになっていて、前のめりで話を聞いてて、ものすごく嬉しそうです。
「ピクミン3は出ないんですか!?」とか、松本人志:「ゼルダって最初は難しくてうーんって思ってたら3日後くらいにあれ?、ひょっとしたら面白いんじゃないかって思えてきてハマるんですよねー…!」 宮本茂:「最初のとっかかりを大事にしてるのでちょっとショックです…..^^;」的なニュアンスのやり取りがあったり、松本人志がゲーム話を熱く語っててビックリました。(←ゲームに関しては上から目線w)
埋め込むと削除されそうなのでリンクだけ貼っておきます。
【Talk】宮本氏の対談 1/4 YouTube
沢山ゲームコンテンツが消費されていく社会の中で、人と同じことをしないで新しいことに挑戦する、ポジショニング戦略にも似た感覚ですが非常に参考になりました。基本を学んだら一度、勝手に文化だとか勝手にイメージで制限してしまっている既成概念をなくすことが必要なのかもしれません。
2012.3.5
- 六◯◯万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス
- 小さなチーム、大きな仕事 37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)
- だから、僕らはこの働き方を選んだ – 東京R不動産のフリーエージェント・スタイル
- スウェーデン式 アイディア・ブック
- RED HOT CHILI PEPPERS (rockin’on BOOKS)
- 本物のリーダーとは何か(”大前研一氏推薦!”って帯につられた)
- 成功をめざす人に知っておいてほしいこと
- 「高いなぁ」と言われれても売れる営業のしかけ
- 成功者の告白
- Unity入門(黄色い本)
- iPhoneアプリで稼ごう
- Objective-C 2.0 徹底解説
- アイディアの99%
- スティーブ・ジョブズ1 (まだ途中)
- 会社と仕事を変えるデザインのしかけ
- ユーザエクスペリエンスのためのストーリーテリング -よりよいデザインを生み出すストーリーの作り方と伝え方
- デザインセンスを身につける
- なぜ、タモリさんは「人の懐」に入るのが上手いのか?
- 道は開ける (再読中)
特におもしろいと思った2冊
「アイディアの99%」
特に「アイディアの99%」が最近読んだ中で一番印象的だった。いかにクリエイターが実行プロセスに移すかという手段にフォーカスして書かれている本です。ずっと実行できていない部分が沢山あって、心がチクチクしながら読んでいます。
アイディアを徹底的に整理するために、アクションメソッドをつくる。仕事とプライベート分けずにリストアップすることでプライオリティをつけること。プロジェクトを同時進行するする秘訣や、アイディアをプロジェクトとして昇華してあげる方法などが書かれています。クリエイターだから、デザイナーだから…っていうのではなく、アイディアの整理が得意な人が実際にプロジェクトとして良いアイディアを形にできる。クリエイティブ系の人は必見。超オススメです。
「だから、僕らはこの働き方を選んだ – 東京R不動産のフリーエージェント・スタイル」
あとフリーランスとか起業されてる方は東京R不動産の本「だから、僕らはこの働き方を選んだ」が面白いと思います。不動産業でありながら、個性的なオススメ文章を書いてることで一躍有名になりましたよね。実は6年くらい前の大阪で働いていた時から東京R不動産のファンで、プロジェクト発足時からみなさんバラバラの会社のメンバーが集まってされているという事実を少し後になって知りました。面白法人カヤックさんや株式会社はてなさんとはまた違った考え方やカラーで、新しい組織論を提唱されています。自由を得る代わりに責任やリスクも負う、自立した集まりであるという。事業戦略というよりも組織論にフォーカスされてる内容です。
個人的には、組織論としては少しドライすぎる感じもしました。あと営業成績、役割分担によって報酬が変わるシステムなどを採用されて上手くいっているのは、不動産ビジネスだから成り立っているような気がします。確実に上手くいくビジネスモデルであればこの方式もありかもしれないですね。終始読みやすい文章で、フリーランスという境遇もあり共感しっぱなしでした。
評判が良かった37シグナルズの本を読んでからアイディアの99%を読むと、内容の濃さが少し違うなーって思いました。アイディアの99%の方が濃度が濃ゆいです。よかったらオススメの本を教えて下さい。
2012.2.26
今日は新しいプロジェクトのお話を優秀なエンジニアの方と一緒にしてきました。
モットーとしている、仕事に見合ったちゃんと正当な対価を払うことができるし、快諾してもらえたので本当に心強くて嬉しいです。
軽いミーティングの後、新宿西口のブックファーストに寄りました。
この店舗は好きで、わりとよく通っています。
新書やプッシュされてるコーナーにあったハンディーカーネギー・ベストを買いました。
旧版より文字を組み直して大きくし、読みやすいように工夫されているらしいです。
これで本棚には、大きい方のカーネギー氏の本が二冊ずつ並んでしまいますが持ち歩き用にできますね!笑
2011.9.4
自分の仕事をつくるを読了しました。ざっくりとした感想をいくつかメモしておきます。
作り手の観察力
中でも「作り手の観察力が低ければ、なんでもすぐに完成してしまう。」というフレーズが印象的でした。
適当なものを作る人は観察力、想像力が低いために「これでいいや」という結論に至ってしまうということです。
非常に耳が痛い話といいますか、私もよく妥協をしたり深追いをせず終わらせたりすることがが結構あります。
いかに多くのものを見る目を養うか、こだわり、妥協しない点を作るか、多くの失敗を繰り返してたくさんのものを作っていくかが大事だと思いました。
想像力を豊かにする工夫
色をひとつ提案するだけでも森の木々を拾ってきて見せたり、車のレースゲームを作る際には海外のコースに足を運んで車を走らせてスタッフと一緒に体験したり。
上記の場合ですと既存のカラーチャートに囚われない、車の写真や資料だけに囚われない、想像力に限界をつくらない工夫がされているように思います。
実際に体験し、すばやく情報を共有する
そして調査した体験や感動を写真に撮ったり、資料にまとめてプロジェクトメンバーに共有する。
自らが体験したもの、リアリティに勝るものはないですね。
常に新しい方法を模索してトライ&エラーを繰り返し、学習し、チーム全体で情報共有する。
ということを繰り返すことによって長期プロジェクトのモチベーションの維持にもつながっているような気がします。
本のコンセプトが若干、日本で大切にしたい会社のテイストと似ている気がしますが
この本のほうが、会社組織より作る人にフォーカスしているので
なんだか共感しやすく「The 職人」という感じで非常に勉強になりました。
働き方を通して生き方を探っていくという著者のこだわりが感じられる本です。
自分の仕事をつくる
西村 佳哲
晶文社
price:
¥ 1,995
posted with
at 2011.08.27
2011.5.31
大前研一 洞察力の原点 プロフェッショナルに贈る言葉を買った。
最近身内で色々あって価値観についてよく考えさせられるんですが、その中で心に響いたページをメモします。
大前研一氏曰く、
人間が変わる方法は三つしかない。
一つは時間配分を変える、
二番目は住む場所を変える、
三番目は付き合う人を変える。
この三つの要素でしか人間は変わらない。
もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。
すごく同感。
意識的に付き合う人を変えるというのは難しいけど、引越しをする、部署を変える、
タイミングをずらす、職場を変える、部屋の掃除を徹底的にする、など
今までとは違った行動パターンをあえてしてみることは大事なんだと思います。
2009.11.5
なにかを取り戻すかのように読書をする時間も増えました。
あ、あとおもしろいので居酒屋でバイトしてます。もう辞めちゃいますが。
表面的な部分だけでなく、みんなをやる気にさせる会社のシステムや徹底されたマニュアル化、店長レベルの人間関係の掌握術がすばらしい。
1叱り3くらい褒めて、上手に20代前半の子達をコントロールしてる。
一生懸命なんでも真面目にすると、人間的にもすごく気に入られるんですね。
まぁ私の働いていた美容室以上に厳しかった職場はないと思っているので
今後何があっても仕事が辛いと思わずに生きて行けそうな気がします。
今となっては非常に有り難い。
次の職場は受託案件がメインの会社です。
上司達の期待感がハンパないのと、銀行並みに朝早いので
ワクワクしながらも少しプレッシャーになってます。(9時半始業は2年ぶりw)
確実に仕事でオープンソースの案件に携わる機会が激減するのですが、
個人として継続してPerlを勉強していきます。もちろんPythonやRubyも。
余裕ができればPerlやPHPでも仕事でプロジェクト化できるように動いていきたいと考えています。
個人的なTODO
- フランクリンプランナーのリフィル買う
- 親に心配をかけないようにマメに連絡する
それからAmazonアフィリリンク作成サービス「アマズン(Amazoon)」を作ってみた。
ハイ、とってもAmazletのパクリですね。
ゆくゆくははてブでbookタグ付けたものだけリンク作成するような機能も作りたいなぁと思ったり。
ウェブ上のAmazonアソシエイトIDを設定して張りつけができるサービス、Amazoon
ちょっとずつインスパイア系(?)サービスを公開していきたいです(ぇ
最後に最近読んだ本
ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則 by amazoon:)
一冊の手帳で夢は必ずかなう – なりたい自分になるシンプルな方法 by amazoon:)
「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす! by amazoon:)
ジグ・ジグラーのポジティブ思考―可能性を開く6つのステップ by amazoon:)
初めてのPython 第3版 by amazoon:)
2008.4.17
なぜか「いい仕事」が舞い込む人になる方法―仕事を楽しむための黄金律
■第1章 なぜ、今の仕事は楽しくないのか?
■第2章 仕事をするのは何のため?
~自分らしく行動しようという意識がない理由~
■第3章 自尊の欲求を満たすには
~自分らしく行動することの価値がわかっていない理由~
■第4章 「自分のあるべき姿」を実現する
~自己実現をめざすための心がまえ~
■第5章 いい仕事が舞い込む人になるために
~自分らしい行動をとるためのヒント~
心に残ったをポイント書いてみます。
- 会社から必要とされたい、もっと評価されたいという自尊心があるということ。
- 自分の不本意だと思う仕事であっても、無駄なことは何ひとつない。
- 仕事も環境や状況によって、できるできないと一概に言い切れるとは限らない。
- 仕事での評価や自信というものは
1)他人に言われて自覚する
2)自分でできたと自覚する
- 仕事に対する評価や自信というものは、ほとんどが人から言われて自覚することが多い。
- 自分を過大評価、過小評価する必要はない。どのくらいなのか把握することが必要。
- 人間の自分や相手に対しての心理的欲求や程度によって、4つのモードに分類される。
「支配モード」「安定モード」「自虐モード」「絶望モード」
対応策として以下のようなことが挙げられています。
- 専門性を深めることが必要
- low-winの関係から始めることも必要。
<<気付いたことなど・まとめ>>
人を見下して、自己満足や優越感に浸る考え方は「支配モード」であると言える。
支配モードの心理状態で相手を評価してしまうのは非常に残念な話だと思った。
人間は必ず長所となるいい部分があって、そこを素直に尊敬していきたいと思った。
人の評価や自信というものも、他人に言われたり評価されることに依存していて、
他人に評価されたいという欲求や自尊心が 大きく関わっているんだ、と気付く事ができた。
日本の社会自体が、小さいときから他人の評価ばかりに振り回されているのではないのでしょうか。
(この子は勉強ができる、できない。だとか世間体や比較されたりするような受身な姿勢)
どちらにしても順序立てて、冷静な心理分析ができる上にアドバイスが載っているので
方法論のない自己啓発本よりも、読む価値が非常にあると思います。