自分の仕事をつくる
自分の仕事をつくるを読了しました。ざっくりとした感想をいくつかメモしておきます。
作り手の観察力
中でも「作り手の観察力が低ければ、なんでもすぐに完成してしまう。」というフレーズが印象的でした。
適当なものを作る人は観察力、想像力が低いために「これでいいや」という結論に至ってしまうということです。
非常に耳が痛い話といいますか、私もよく妥協をしたり深追いをせず終わらせたりすることがが結構あります。
いかに多くのものを見る目を養うか、こだわり、妥協しない点を作るか、多くの失敗を繰り返してたくさんのものを作っていくかが大事だと思いました。
想像力を豊かにする工夫
色をひとつ提案するだけでも森の木々を拾ってきて見せたり、車のレースゲームを作る際には海外のコースに足を運んで車を走らせてスタッフと一緒に体験したり。
上記の場合ですと既存のカラーチャートに囚われない、車の写真や資料だけに囚われない、想像力に限界をつくらない工夫がされているように思います。
実際に体験し、すばやく情報を共有する
そして調査した体験や感動を写真に撮ったり、資料にまとめてプロジェクトメンバーに共有する。
自らが体験したもの、リアリティに勝るものはないですね。
常に新しい方法を模索してトライ&エラーを繰り返し、学習し、チーム全体で情報共有する。
ということを繰り返すことによって長期プロジェクトのモチベーションの維持にもつながっているような気がします。
本のコンセプトが若干、日本で大切にしたい会社のテイストと似ている気がしますが
この本のほうが、会社組織より作る人にフォーカスしているので
なんだか共感しやすく「The 職人」という感じで非常に勉強になりました。
働き方を通して生き方を探っていくという著者のこだわりが感じられる本です。
