創造性と孤独の関係
2010年から2011年の2年間、ずっと裏テーマがあって、それが「孤独と向き合う」という暗いものだった。
ずっと答えを探していたけど、これだという答えがまとまらない。正解なんてたぶんないんだと思った。
創造性が優れていても実行できなければ意味がないし、実行できても創造性が豊かでなければ面白くないものができてしまう。
最近気になるエントリーをいくつか読んだのでメモ。
こちらのエントリーでは、創造性と孤独の関係性について以下のように述べられています。
と同時に現代でのソーシャルメディアに依存している社会を “つながり過ぎ” と指摘されています。
フロー理論でも有名な心理学者チクセントミハイと、その弟子ソーヤーは、60名のクリエイティブな人材にインタビューを行い、創造的なコラボレーションの条件を明らかにしました。その結果、コラボレーションにおいて創造的な洞察やブレイクスルーが起きる時は、単に協同で仕事をこなすだけでなく、散歩やガーデニングなど、仕事と関係のない「1人の時間」を確保しており、そこで仕事につながる洞察を得ているということが明らかになったのです。要するに、仲間との仕事から「いったん離れて一人になる」ことが重要だということですね。(中略)
ところが、現代はケータイに加え、TwitterやSNSなどのソーシャルメディアが普及し、いつでもどこでも「誰かとつながっている」のが当たり前の時代です。“つながり過ぎ”といっても過言ではないほど、“本質的な意味での1人の時間”を確保するのが難しい時代なのではないかと思います。新しいアイデアが求められる時代だからこそ、創造を生み出すための誰ともつながらない時間…すなわち「創造的な孤独」時間をいかにして確保するか、がこれからの時代の課題になるのかもしれません。
また別のエントリーでも、新グループシンクの話の中で以下のようなことを述べられています。
- ある有名な心理学者によると、「内向的な人々は目の前の仕事に思考を集中させ、仕事とは関係のない社会的や性的なことに余計なエネルギーを漏らさないようにすることによって」創造性を高めるというのだ。(中略)
- しかも人間には、互いに矛盾する二つの衝動があるのだ。それは、「人間は他人を好きだし必要としているのだが、同時にプライバシーと自律性も必要としている」ということだ。(中略)
- インターネットから集団的にすばらしい創造が生まれて来た理由はここにある。なぜならインターネットだと、一人一人が孤独でいるのにもかかわらず、集団で作業できるからだ。
ここでいう孤独は、誰からも完全に孤立している状態ではないようです。
創造性と効率を求めるのであれば孤独と向き合う時間も必要だし、共同作業の適度なバランスも必要だと説いている。
多くの学者たちの研究テーマは複雑化しており、共同作業は別々の大学で個別に作業をして行われているとのこと。
また岡本太郎氏の名言。
他の誰もがやらないものを、孤独の中で創造する。それが自己発見だ。周囲に対しても、自分に対しても、挑み続けなくてはいけない。
創造性については、アート・クリエイティブ関係だけでなく多くの業界にも共通しているのですね。
誰かとつながりすぎている感が多い今の時代で、時間を上手く使って孤独と向き合う作業をしていきませんか?