somewhere
not ネタバレ。
最後まで何も言わない。音楽も極力使わない。
人間が変わっていくところも、あえて大きな出来事があって変化するのではない。監督は以下のように言っています。
「多くのハリウッド映画は、大惨事にあったり、事件の人質にでもなったりしないと人生は変わらないように描いている。でも、わたしは日々の生活を積み重ねることで、人生を変えられると思うの」- ソフィア・コッポラ監督
伝わる人には伝わるだろうけど、ちょっと私が気付くのが難しい!と思った2点を挙げてみます。
1. セレブとして育ったソフィア・コッポラ自身の体験が生きているようですが、その寂しさや物悲しさがそこまで伝わりにくい気がした。
2. 日常を淡々と切り取って行くような映像が続き、主人公のスティーヴン・ドーフ演じるジョニーの気持ちの変化について気付きにくい。
まわりから見ると上手くいっている人だけど、どこか虚しさがあったりする。
穏やかすぎるくらい穏やかで、少しシュール、そんな印象の映画でした。
ダコタ・ファニングの妹のエル・ファニング(クレオ役)が超かわいいこと、ゆったりした映画で癒される、
多くを語らないロスト・イン・トランスレーションの雰囲気が好きだったりするといいかもしれないですね。
平穏な時間を過ごせるということは大切なんだなぁとしみじみ実感しています。